「"棕櫚竹"―エルサレム入場」
教会一婦人が信仰生活60年を記念して、会堂に「棕櫚竹(しゅろちく)」を捧げてくださった。「棕櫚竹」はキリスト教会では大きな意味を持ち、それは三大祝日のひとつ「復活祭」と関係する。この祭の直前の日曜日が「棕櫚(しゅろ)の日曜日」と呼ばれるからである。
この日のルーツはイエスがエルサレム入城の際、民衆が自分たちの上着を、そしてこの棕櫚の枝をしいてイエスを大歓迎する聖書の話にある。イエスは民衆から、ローマ帝国を追放してユダヤの独立を達成する王だと期待された。まさか、十字架の主とは誰も(弟子たちも)思っていなかった。ただ、入城の際、イエスがロバの子に乗られることに、十字架が暗示されている。
会堂正面の十字架のそばに「棕櫚竹」が置かれた。この二つはイエスの受難物語(エルサレム入城から十字架)のいわば「見える化」となる。
「棕櫚の日」、レバノンではキリストがエルサレムに入ったことを記念した行進が行われる。また、「棕櫚の枝」を教室に飾るミッションスクールもある。
2014年の「棕櫚の日」は4月13日である。