12~2月社会委員会報告

12月
熊谷徹著の『日本とドイツ ふたつの「戦後」』全5章のうち現在4章までを学んでいます。
これまで学んだ大雑把な内容は下記の通りです。
 ◎1950年代から現在までの欧州・ドイツにおける主な出来事について。
 ◎2008年3月、メルケル首相が建国60周年のイスラエル議会で、ユダヤ人たちの前で謝罪を述べた。
 ◎2015年5月、ミュンヘン(ナチス党本部跡)に資料館が建てられた。
 ◎ドイツの憲法・メディアのこと ◎武器輸出大国のドイツの矛盾 
 ◎木を見て森を見ない日本と、木よりも森を見るドイツ  
 ◎シュレーダー首相の「アゲンダ2010改革」→改革による財政健全化と所得格差
◎社会的市場経済 ◎ドイツの成長戦略 ◎企業・労働組合・働き方など日独の違い
 
   日本とドイツは敗戦国からいち早く立ち直り、物づくり大国・貿易立国として先進国となるなど共通点はあるものの、富の分配が法律によって義務づけられる「社会市場経済」型のドイツと、米国型自由放任の「アングロサクソン型資本主義」の日本とは、人間らしい生活を営むための補償システムが大きく違うことが解りました。
   ドイツの基本にある「公共精神と倫理観」は中世より培われてきた社会保障制度、草の根の福祉活動など「助け合いの精神」は、「善きサマリア人の教え」が現在にも息づいているのではないでしょうか。
 
2月
社会委員会は2/26に総会の時を持ち、今年度の反省と来年度の計画について話し合いました。来年度には通常の読書勉強会に加え、「ニュールンベルグ裁判」や「顔のないヒトラーたち」などの映画鑑賞会、また学んだことを教会内で共有する機会についても検討していくことになりました。