「喜び踊りなさい」★

ルカによる福音書6章20節~26節は、イエスが弟子たち(教会)に「幸い」と「不幸」とは何かを示された箇所。
「人の子(イエス)のために」「憎まれ、追い出され、ののしられ、汚名を着せられる」弟子たちは、「主のみ言葉」を「糧」としなければ生きてゆけない「貧しい」の群れであった。しかし、神の国(神の支配)に生かされる時、真の「幸い」を与えられるのであった。
この「支配」は過去や未来のことではなく、「今」すでに現実としてなっている。それは例えば「おびただしい病人」がすべていやされたことでも証されている。そして、その神の支配の下で「喜び踊りなさい。」と奨励される。
「人々に憎まれ、ののしられ、汚名を着せられる」とは、今日で言えば、社会から追放され、「仲間はずれ」にされること、学校現場のいじめ、職場での「しかと」、そして今、ヨーロッパ大陸に渡った大量の難民が受けていることである。
今から20年前の1996年の冬のこと、アメリカのプリンストン神学大学のオルガ二ストが39才の若さで天に召された。その死亡記事を掲載した同窓会報には、彼の素晴らしい経歴が紹介され、記事の最後、遺された彼のコンパニオン(同伴者)はディビットであると報じられた。
長い伝統を持つこの神学校の専任教員に同性愛の教師がいたことを認める最初の公式記事であった。
神の支配の下に生かされた一人であった。