「知恵を授ける主」★

 

今日、多くの子どもたちが「イジメ」の嵐で苦しんでいる。また、子どもの自殺も低年齢化している。そのような子どもたちがよりよく生きるための「知恵」が旧約聖書の「箴言」の中にある。それは「主を畏れる」ことを土台とする知恵と言われる。教会は次の世代の子どもたちにこの「知恵」を伝えることを使命とする。

「箴言」にはイスラエルが大国バビロニアに滅ぼされるという歴史的な苦難を踏まえた「経験知」が語られている。日本でなじみのある経験知には「三つ子の魂百までも」「腹八分に医者いらず」「稼ぐに追いつく貧乏なし」などがある。「箴言」同様に長い歴史において言い伝えられてきた知恵と言える。

神の知恵は探し続けることで、はじめて見つけることができる「宝」と言える。山上の説教でイエスは「求めなさい」「探しなさい」と言われている。

11月29日(日)の特別集会の講師、山中正雄先生(牧師、精神科医)はご自身の著書「心の診察室」の中で「心の病」に苦しむ人たちに対して教会の果たすべき務めを語る。その際、人間の愛情や思いやりだけでは不十分であり、「魂」の領域に関わることが必要であり、この領域にある欲求を満たし、生きる意味を解き明かす務めを果たすこと、それが教会の使命であると言われる。

子どもたちには魂の領域にある欲求を満たしたいと願う時が必ずやってくる。そして、その願いは神の知恵によりが満たされるのである。

教会の教育的使命を担う教会学校において、この「神の知恵」を多くの子どもたちに伝えてゆきたい。