8月の聖友会の話題(緑星キャンプについて)から
先週の主日礼拝後の8月聖友会の例会で、今月末の緑星キャンプ(修養会)のテーマについて話し合いがもたれた。
その中で、今年のキャンプのプログラム、分団協議の中で次期牧師招聘についても話し合うよう、修養会委員長と牧師招聘委員を兼務する会員から要請があった。
まだ、現牧師の退任(定年)までは3年以上の期間があるが、非営利・営利に関わらずどんな組織や団体でも、そのトップの交代の難しさは避けては通れない重い問題である。
私たちの本所緑星教会には牧師の任期や定年が制度化されていて、かなりリベラルで民主的なルールの下に、教会のトップ人事を行ってきているが、この手の問題は都度の経験の積み重ねが次の機会にほとんど効果をもたらさない、極めて難題であることには間違いない。
それは、次期リーダーを決める以前に、先ず私たちの教会が今後どうありたいか、どうあるべきか、そしてそのための課題とそれらの優先順位を明らかにしないとならないからである。
著名な社会学者であるP.F.ドラッカーも著書「非営利組織の経営」の中で、「やり直しのきかない最も難しい人事がトップの承継である。」と記している。
以下、P.F.ドラッカー「非営利組織の経営」から抜粋
やり直しのきかない最も難しい人事がトップの承継である。それはギャンブルである。トップとしての仕事ぶりは、トップをやらせてみなければわからない。トップへの準備はほとんど行いようがない。
また、18年トップに仕え、自身でなにも決定したことが何もないという側近も注意したほうがよい。自分で決定する意欲と能力のある人が、補佐役としてそれほど長く勤まることはない。さらにまた、早くから後継と目されてきた人も避けるべきである。そういう人は多くの場合、成果が必要とされ、評価され、失敗をおかしうる立場に身をおくことのなかった人である。見た目はよいかも知れないが、成果をあげる人ではない。
では、トップの承継にあたっての前向きな方法は何か。それは仕事に焦点を合わせることである。これから数年、何が最も大きな仕事となるか。次に、候補者がどのような成果をあげてきたかを見る。こうして、組織としてのニーズと候補者の実績を合わせればよい。