「真理を悟る」

 聖書-ヨハネ福音書16:1-15

十字架後、「真理の霊」(聖霊)の導きで弟子たちが「真理」を悟るとの約束を語るイエスの説教。

信仰の中核である「イエスはメシア(キリスト)である」と告白することで苦難を受ける時代を弟子たち(教会)は生きなくてはならない。

具体的には「人々(ユダヤ当局)はあなたがた(ユダヤ人キリスト教徒)を会堂から追放するだろう」という十字架後の弟子たちが置かれる厳しい現実である。教会がユダヤ当局から迫害されている状況をふまえての言葉であった。このことで福音書にはこの迫害(ユダヤ社会からの追放など)を恐れ、信仰を明らかにできない「目の不自由な人」の両親、イエスの弟子の「アリマタヤ出身のヨセフ」などが記されている。

弟子たちの信仰はどうなるか?大丈夫、「弁護者」が送られ、「世の罪」が明らかとなる法廷が開かれる。そこで「弁護者」、つまり「聖霊」「真理の霊」は世界的規模の裁判における告発者としてイエスがもたらした救いを信じることをせずイエスを十字架につけたユダヤに有罪判決を下す。

聖書が証する「真理」はすぐには理解されない。しかし、「聖霊」の力により悟ることができる時が与えられる。そのことを信じ、私たちは「真理」の証に生きるものでありたい!