2012年度「夏期全体修養会」のご報告

当教会では、約半世紀に亘って、毎年夏に2泊3日の教会全体修養会を行っています。御殿場のYMCA東山荘を会場に行うことが多く、2012年も8月5日(日)~7日(火)に東山荘で開催しました。参加者は、大人21名、子ども3名でした。
 【主題】 "死"~聖書に学ぶ~
 【テキスト】 ヨハネによる福音書11:25~26
 【参考文献】・井上良雄講演録 「死について」(『時の徴』131・132合併号P.30-43)
        ・『死と生を考える』 村上伸著 ヨルダン社
        ・『死とどう向き合うか』 アルフォンス・デーケン著 NHK出版
準備のため、6/3より矢吹一夫牧師による修養会準備説教が7回、信徒による準備説教が1回行われました。
今回初めての試みとして、初日8/5(日)は教会主日礼拝において、牧師が修養会の主題説教を行い、礼拝後に御殿場・東山荘へ移動し、2泊3日のプログラムを開始しました。
オリエンテーションに続いて、先ず参加者たちが打ち解けあうアイスブレイクとして、グループ他己紹介で楽しいひとときを持ちました。続いて、担当の教会員による、主題についての発題があり、それらを踏まえて2回にわたる分団協議を行いました。一分団7~8名のグループなので、親しく意見を交わし、主題についての論議を深めることができました。子どもたちも矢吹牧師と共に、絵本『忘れられないおくりもの』スーザン・バーレイ著を読んで、「死」について語り合いました。
朝、東山荘の自然に囲まれた美しい芝生のベンチで、グル―プ毎に「早天聖書輪読と讃美のつどい」をしました。今回のテーマに沿った聖書箇所を読み、それぞれの愛唱讃美歌を歌ったり、話し合いの続きをしたり、充実した一時間を過ごしてから、朝食をいただきました。
また、なか日の午後は、恒例の東山荘ネイチャープログラム「富士さんぽ」を予定していましたが、雨が降り出したため、急遽「スライドとゲーム」のリクレーションに変更して、東山荘のプログラムスタッフの方の指導の下、子どもたちと共にキャーキャー言いながら、いろいろなゲームを楽しみました。
三日目は、3分団がそれぞれの協議の内容を発表し、全体でまとめの話し合いを行いました。また、参加者の感想や来年の修養会への要望などについて話し合いました。
お仕事や家庭の事情で参加できない方々もいましたが、とても充実した実り多いつどいでした。
肉親の死、自分の死の準備、死の準備教育、キリスト教的な"死と生"の理解と日本人の持つ"死生観"の違い、3・11東日本大震災により奪われた多くの生命、多くの"死"と残された被災者の"生"についても考える時となりました。
修養会の豊かな恵みを神に感謝しました。